最近は経済方面に執筆内容が移ってるみたいで
スタンスとしてはリフレ派の主張をしている。
何が”逆”なのか私はちょっとピンとこなかったが、
内容としては人新世の資本論を持ってきてこの主張を批判しつつ持論を展開していく。
要は共産主義は今まで成功した試しがないし、
時間が掛かり過ぎる。
それよりは資本主義の枠組みの中で気候問題等に
対応していくのが現実的だよね。
って言うことをグレタトゥーンベリさんが始めた座り込み運動やACC(アレクサンドリア・オカシオ・コルテス)のように市民活動、監視によって政治に圧力を掛けていくプロレタリア(革命とはいってない)が重要だ。と結論付けている
共産主義があまり現実的でないのは共産党支持者の両親に育ててもらった身ではあるが特に働きだしてからはよく感じる。
チャーチルが言った(ホントは言ってない)
”「二十歳までに共産主義にかぶれない者は情熱が足りないが、二十歳を過ぎて共産主義にかぶれている者は知能が足りない」”
が言い得て妙だと思うんだけど、どこか宗教的で現実的でない。
理想論の追求はある程度まで宗教的な盲従と親和性があるし、それが悪いとこだとは思わないが、
現代社会はかなりの程度まで欲望の追求で発展して来たので、筆者の主張通り資本主義の枠組みの中で環境問題は儲かる(最終的にはここがネックになりそうだけど)インセンティブを政治的にセットアップしていくのが現実的だとは思う。
結論としては概ね賛成ではあるが最近の物価高に対して賃金上昇がそれに追い付いていないあたりの問題をどうするのかな、とかじゃあ政治的運動の高まりはどう実現するんだ、辺りがここに書いていない課題かな、とは思った
ついでに日本はある程度は環境問題に意識が高いのに
グリーンニューディール等思い切った政策が取れないのは(東大法学部出身で経済に詳しくない)緊縮財政派の影響だとも言っている。
タイトルだけ見ると森永卓郎さんも最近同じような本を出しているっぽい